院長ブログ
期限切れワクチンを接種 インフルエンザで慈恵医大
東京慈恵会医大病院(東京都港区、森山寛 院長)は7日、昨年12月中旬に実施したインフルエンザ予防接種で、1歳4カ月―12歳の男女計7人に、有効期限を約1カ月半過ぎたワクチンを使っていたと発表した。
これまで7人に健康被害は確認されていないという。同病院は「安全性に問題はないと思われる」としながら、保護者に状況を説明して謝罪。「再発防止のため、保管上、使用上の注意事項を徹底する」としている。
同病院によると、先月末、余った今シーズンのインフルエンザワクチンの返品準備をしていた際、昨シーズンのワクチン(有効期限は2006年9月7日―07年10月24日)が見つかったため調査したところ、7人に昨シーズンのワクチンを接種していたことが判明した。昨シーズンのワクチンは返品せずに残っていたという。
インフルエンザワクチンは毎年、流行が予想されるウイルスに合わせて生産されており、一般的には前のシーズン用は次のシーズンには効果が期待できないとされる。
(共同通信社より)
問題は期限を1ヶ月半過ぎたことではなく、前年度のシーズンのワクチンであったことというで、今シーズンのワクチンと前シーズンのワクチンでは型の変更がありましたから、副作用というよりも、効果が無いという点が問題だったわけです。 特に今年度の早期からの流行がAソ連型であったということで、早めにワクチンをうち、しかも用心に2回接種された方はほとんど発症しなかったはずです。 やはり、1回の接種では少々感冒症状が発現してしまうところが、インフルエンザの強力なところですね。
当院も今シーズンのワクチンの在庫はもう残っていませんし、来シーズンのワクチンが確保出来た時点で、きちんと期限の確認をすることは当然ではございますが、、、患者力という点では、皆様も「そのワクチン、期限は大丈夫ですか?」とお聞きになるくらいはされてもよいかもしれませんね!
この時代、何が起こっても不思議ではないのですから!