ウェザーニューズ(千葉市)は29日、関東地方で花粉シーズンが始まったと発表した。スギ花粉に敏感な人に花粉症の症状が出る飛散量に達したという。昨年より1週間早い。西日本では2月中旬以降、東北地方では2月下旬以降にシーズンに入るという。

 同社によると、今シーズンの花粉飛散量は昨年の8割程度に減るが、平年と比較すると1割程度多い。飛散のピークは関東から西日本で3月上旬~中旬、北陸で3月下旬、東北で4月上旬~中旬になるという。

 今週に入って、花粉症の症状が早くも出ている患者さんが増えてまいりました。

本人が花粉症と訴えている場合はいいのですが、風邪と勘違いし、あるいはインフルエンザを必要以上に心配される場合は

少々厄介です。確かに、風邪を合併、あるいはインフルエンザも同時に発症なんてことも今の時期は珍しくありません。

まして、来院時あるいは、そのために外出した先でインフルエンザに感染してしまうことも少なくありません。

花粉症はアレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎のほかに、アレルギー性気管支炎、もしくはアレルギー性皮膚炎の形でも

発症してしまうのです。咳・痰が出ているから花粉症ではなく風邪ですと言い張る患者さんに分かってもらうのには、

少々押し問答になる傾向がありますが、鼻から気管支、肺までは、一続きの組織であり、何の仕切りもありませんから、

炎症は鼻腔、咽頭を通り超え、気管支にまで及べば、当然、咳も痰も出るのだと、ご理解ください。

もちろん、花粉症で、頭重感、微熱も出るのです。今まで花粉症を発症したことが無いという方は、なかなか認めたくない

という心理も分からないでもありませんが、、、しかし、アレルギー性の粘膜炎症があれば、感染症に弱く、

風邪もひきやすいのは確かで、なので、その見極めが微妙なところです。

風邪ならウイルスですから、症状はどんどん移り変わり、抗体が身体の中で出来る5日間くらいで症状が治まるのは

インフルエンザもだいたい同じ経過をたどるものです。

ずっと鼻水、鼻閉、咳、痰が持続するというのは、風邪よりもアレルギーを疑ってかかるほうが正しかろうと思われます。

とはいっても、最近は微熱程度で軽症なのに、検査をしてみればインフルエンザだったというケースも多く、検査キット様様

な診断もあります。

これからどんどん花粉症の方も増えますので、複雑な病態になろうかと思います。

最初から花粉症だと分かっている場合は、発症するまえから抗アレルギー剤を服用する初期療法をしていただくことで、病態を

単純化させることが出来るかと思いますので、早めの受診でお願いします。

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