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院長ブログ

ロタウイルスワクチン導入後、小児関連の入院が大きく低下(米国で)

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     (日経メディカル記事より)

 米国で乳児に対する5価ロタウイルスワクチンRV5)の定期接種が始まった2006年以降、同ワクチンを接種した5歳未満の小児のロタウイルス関連入院率が、非接種の小児に比べて年間89%減少したことが分かった。米疾病対策センター(CDC)のJennifer
E.
Cortes氏らが、NEJM誌2011年9月22日号に報告した。著者らの推算では、RV5導入後の2年間に約6万5000件の下痢関連入院が回避され、入院関連医療費が約2億7800万ドル削減できたという。

 RV5導入以前の米国では、毎年、5歳未満の小児約40万人がロタウイルスの感染による下痢で外来を受診し、20万人が救急部門を受診し、5万5000人が入院していた。死亡も20~60人程度報告されていた。

 著者らはThomson
ReutersのMarketScan Commercial Claims and
Encounters(MSCCAE)データベースを用いて、RV5導入前の01年7月から06年6月までと、導入後の07年7月から09年6月までにおける、5歳未満の小児の下痢に関連する医療サービスの利用状況を比較した。

 08年12月31日までにRV5の接種を1回以上受けた小児は、1歳未満が73%、1歳児は64%、2~4歳児は8%で、5歳未満全体では32%になっていた。

 5歳未満の小児の下痢による入院率は、01年7月~06年6月が1万人-年当たり52、07年7月~08年6月が35、08年7月~09年6月は39で、01~06年に比べ07~08年には33%(95%信頼区間31-35%)、08~09年には25%(23-27%)減少していた。下痢による救急部門受診率は、01~06年に比べ07~08年には9%減少、08~09年は2%減少していた。

 これら3つの期間のロタウイルス感染による入院率は1万人-年当たりそれぞれ14、4、6で、01~06年に比べ07~08年は75%(72-77%)減少、08~09年は60%(58-63%)減少となった。年齢別に比較すると、07~08年には1歳未満群、1歳群、2~4歳群の減少率はいずれも70%を超えていたが、08~09年には2~4歳群のみが26%(19-32%)と小さい値を示した。

 ワクチンの直接の利益を明らかにするために、08年と09年の流行期(1~6月)の医療サービス利用状況を非接種群と接種群の間で比較した。非接種群に比べ接種群の下痢による入院率は、08年が44%(33-53%)、09年が58%(52-64%)低く、ロタウイルス感染による入院率は08年が89%(79-94%)、09年も89%(84-93%)低かった。さらに、下痢による救急部門受診はそれぞれ37%(31-43%)と48%(44-51%)、下痢による外来受診は9%(6-11%)と12%(10-15%)低かった。

 周囲の小児が接種を受けることによって非接種小児が得る間接的な利益についても、そのレベルを調べた。データが得られたワクチン接種対象年齢の小児について分析したところ、非接種者の、1~6月のロタウイルス関連の入院率は、02~06年に比べ08年には46%(37-54%)減少していた。しかし09年には減少は6%(-6から17%)になった。あらゆる下痢による入院も08年には27%(21-32%)減少していたが、09年は5%(-12から2%)減少になっており、有意な利益は08年にのみ認められた。

 得られたデータを基にした著者らの推算によると、RV5の導入後、07年7月から09年6月までの2年間に、全米で6万4855件の入院が回避され、約2億7800万ドルの入院費削減が達成されていた。
 

 インフルエンザの流行に重なって、冬季の感染症として怖いのがロタウイルス、ノロウイルスなどの胃腸炎を起こしてくるモノです。発熱などに加えて、嘔吐、下痢などの胃腸症状は本当につらいものです。 入院率、死亡率がこれほど低下するなら、出来れば日本でも任意ではなく接種できるようなってほしいものです。
 

 が、まずは目の前の、出来ることをしていかなければ、、、インフルエンザワクチン接種が始まっております。 計画をたてて、早めに済ませてしまいましょう。

 ワクチンを接種したのに、かかってしまったという方も、決して無駄ではなかったはず。接種していなければ、重症化したかもしれません。 また、ワクチン接種によって、免疫全体が刺激されるのです。 ワクチンそのものは、インフルエンザにしか効きませんが、身体に異物を取り込んだという反応が必ずあるはずなのです。

 

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