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院長ブログ

被曝対策…ヨウ素剤の投与で発症予防

院長ブログ

 (読売新聞より)

 放射能漏れはどのような健康被害を及ぼす可能性があるのか。とられるべき対策はどういうものか。

 「放射性物質には様々な種類があり、それによって体に及ぼす影響も異なる。どのような放射性物質が漏れているかが重要だ」。放射線の人体への影響に詳しい東京女子医大の三橋紀夫教授は説明する。

 原子力施設から放射性物質が空中に飛散すると、皮膚などに付着した物質から放射線を浴びる「外部被曝」と、呼吸などで体内に取り込まれることによる「内部被曝」がある。内部被曝のうちで主に問題となる物質はセシウム、ヨウ素、ストロンチウムだ。

 ヨウ素は甲状腺に長くとどまることが多く、甲状腺がんの危険性を高める。セシウムは比較的体内から出やすいが、筋肉や血液に入ると周辺の骨髄や腸管などが障害を受ける。ストロンチウムは骨に集まり、白血病を発症させる恐れがある。

 ただし、医療分野の放射線専門家でつくる「医療放射線防護連絡協議会」総務理事の菊地透・自治医大RIセンター安全管理主任は「人体に影響が出る放射性核物質が広がる範囲は、数キロ・メートル圏内に収まると考えている」と指摘。「汚染された地域は立ち入り禁止になるが、指定された距離以上に離れた地域に避難していれば、一般住民の健康に影響が出ることはないと思う」との見方をしている。

 健康被害の予防策について、チェルノブイリ原発事故で被災者の治療にあたった内分泌外科医の菅谷昭・松本市長は「特に、胎児への悪影響が懸念される妊婦や、放射性物質の影響を受けやすい15歳以下の子どもには、前もって安定ヨウ素剤を飲ませたほうがいい」と話す。安定ヨウ素剤は放射性ヨウ素が甲状腺にとどまるのを抑える。専門家が適切な量の投与をすれば予防効果は高く、チェルノブイリ事故の際、緊急投与を行ったポーランドでは、子どもに甲状腺がんが出なかったという。ただ、セシウムやストロンチウムの影響を予防する方法はなく、「定期的に検診し、早期に治療できる体制整備が必要だ」とした。

 首長を務める立場からも、菅谷氏は「政府は当初から危機意識が足りなかった」と批判する。「福島県以外にも放射能の拡散が考えられるので、各地で濃度の測定が必要。どの放射性物質が漏れているのかも分析し、対策を急いでほしい。チェルノブイリ事故では、政府が情報を隠して国民の信用を失った。日本政府は、具体的な状況や今後起こりうることについて正確に情報公開すべきだ」と警告した。

 ヨウ素を含んだ消毒剤や食物を食べればいいというような情報が、かなりあるようです。無駄になるか、反って害になります。
 内部被ばくの対応よりも、シャワーで洗い流し、衣服も洗い流す事がまず先です。

 詳しくはここで、、、http://www.nirs.go.jp/index.shtml

     独立行政法人 放射線医学総合研究所

 放射性ヨウ素が大量に体の中に入った場合、健康への影響を低減するために、内服薬である『安定ヨウ素剤』を医師が処方する場合があります。
市販品としてヨウ素を含んだものはたくさんあります。ヨードチンキ、うが
い薬、のどスプレー、消毒用せっけん、ルゴール液などです。これらを内服薬である『安定ヨウ素剤』の代わりに飲むのは絶対にやめてください。
理由は以下のとおりです。
・うがい薬などの市販品は内服薬ではありません。これにはヨウ素以外の成
分が多く含まれ、体に有害な作用を及ぼす可能性のある物質も含まれます。
・たとえ飲んだとしても、ヨウ素含有量が少なく、放射性ヨウ素が集まるの
を抑制する効果がありません。
わかめ等の海藻にもヨウ素が含まれますが、十分な効果がありません。
・ 含まれる安定ヨウ素が一定ではなく、十分な効果を得られるかは不明です。
・ コンブなどは良く噛まなければならず、消化過程が必要であり、吸収まで
の時間がかかります。
以上のことから、消毒剤やうがい薬などのヨウ素を含んだ市販品は、『安定ヨ
ウ素剤』の代わりに飲んではいけません。また海藻等を食べても十分な効果は
ありません。
『安定ヨウ素剤』を医師が処方するものです。原子力災害などの緊急時に、
指定された避難所などで服用指示があった場合のみ、服用してください。

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