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わが国では1985年に肺気腫、肺結核後遺症、 特発性間質性肺炎(肺線維症)などによる慢性呼吸不全の患者さんに対して、 健康保険で在宅酸素療法(HOT)ができるようになりました。
それまでは、体に必要な酸素を十分に取り込めない慢性呼吸不全の患者さんは、 酸素を吸入する目的だけのために長期の入院を強いられていました。 HOTのおかげで、多くの患者さんが自宅へ開放され、 生きがいのある生活が可能になりました。
酸素吸入により、心臓にかかる負担が軽減され、 運動能力が改善し、生命予後が延長しています。 現在では約12万人がこの医療を受けておられます。
酸素供給源は、酸素濃縮装置(90%以上の酸素濃度が得られる吸着型が主流、 膜型は40%の酸素濃度)、液化酸素、酸素ボンベがあり、 外出用に携帯型酸素ボンベがあります。 酸素ガスを患者さんに供給する為の器具は、鼻孔に固定する鼻カニューラです。 簡単かつ衛生的で、会話や食事も容易なので、最も一般的に用いられます。
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