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院長ブログ

癌(がん)患者につけ込む悪徳商法に注意

院長ブログ

[HealthDayNewsより]

癌(がん)患者は情報と希望を求めてインターネットを利用することが多いが、効果のない「治癒法」を売る業者にだまされることも極めて多い。

米国では9月初旬、癌が治るとの虚偽および誤解を招く説明をしたとして5社が告発されたほか、別の6社について和解が成立したと、米連邦取引委員会(FTC)が発表した。各社が販売していた製品は、エイジアック・ティー(essiac tea)などのハーブ混合物、Laetrile (レアトリル。アンズの種子からの抽出物。米国で制癌薬として売られた)、Black Salve(腐食性の軟膏)およびキノコ抽出物など。

「いずれも癌を予防もしくは治癒、治療するとの科学的根拠はない」と、FTC消費者保護局のLydia Parnes氏はAP通信に語っている。米国食品医薬品局(FDA)は6月、茶、錠剤、トニックウォーターなどを万能薬とうたって販売する24社に対して警告を発した。今年(2008年)初めには、100社以上に対して同様の文書を発行している。

米国癌研究協会(AICR)によると、Black Salveはこの種の商品の中でも特に危険なものの1つである。皮膚の下から疾患を引き出すというが、使用すると皮膚が焼かれ瘢痕(はんこん)化する恐れがある。こういった商品のすべてに癌と戦う効果のある可能性がゼロだというわけではないが、商品の多くは、予備的な研究だけに基づいて“希望”を売っている部分が大きいと、同協会のSarah Wally氏は述べている。また、多くの商品は(金銭的な害を除き)無害であるが、中には従来の薬剤治療と相互作用し、治療の妨げとなるものもあるという。抗酸化物質は、事実、化学療法や放射線療法を阻害するという。

専門家らは以下のように助言している:
・どのような種類の癌も治るなどの上手すぎる話には要注意。「科学的大躍進」「秘密の成分」「奇跡の回復」「古代から伝わる薬」などのうたい文句や、「自然」だから安全である、といった説明にも疑いをもつべき。また、商品に限りがある、前払いが必要という場合にも注意が必要である。
・その製品がヒトを対象に試験済みであるかどうかを確認する。実験室や動物の試験で良好な結果が出ていても、ヒトへの使用を推奨する基準とはならない。
・その製品を勧める人の経歴に注意する。医学や科学に関わったことのない人が癌やほかの疾患の治癒法にたどりつくとは考えにくい。信頼できる情報の発信元としては、米国癌協会(ACS)、米メモリアル・スローン・ケタリング癌センター(ニューヨーク)、米テキサス大学M.D.アンダーソン癌センター(ヒューストン)などがある(いずれもウェブサイトがある)。
・根拠が証言のみである場合は要注意。癌でない人を癌と診断し、後に「治った」とする悪徳な治療院もあり、「患者」は本当に癌が治ったと信じていることもある。
・明らかに事実に反する誤りを見極める。「ステージ7」の癌が治ったというような人がいたら、疑うべきである。「ステージ7」の癌は存在しない。
・Wally氏は「このような商品に飛びつく前に、落ち着いて医師と話し合う必要がある。代替医療や補完医療が受け入れられつつある時代にこそ、偽者か価値があるものかを見分けることが重要」と述べている。

今や、何を信じれるのか、、、という時代ですが、特にうまい話には何か裏があるものです。 本当に効果の認められるものであるなら、安全性が確認され、医薬品として認められているでしょうし、そんな夢のような薬があるのなら、医者自身が飛びついていることでしょう。
 この手のことは、アトピー治療、痩身薬、サプリメントなど、いろんな切り口で、人の心の弱みを突いてきます。 それを見破ることも、いわゆる患者力を鍛えるということです。ノーノー

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