投稿日:2008年10月3日|カテゴリ:院長ブログ
 10月に入り、めっきり涼しくなりましたが、こうした季節の変わり目には風邪を引きやすいものです。しかし、鼻水やくしゃみが止まらなくて風邪だと思っていたら、実は「秋花粉症」だったという可能性もありますので、注意しましょう。

 秋花粉症は、文字通り秋に症状が出る花粉症のことです。
花粉症といえば、春先にかかるスギ花粉症のイメージが強いのですが、秋にも花粉症はあるのです。

 秋の花粉症も、春の花粉症と同じく、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」が4大症状となります。また、症状が一定せず、悪化したり軽快したりを繰り返すことも特徴です。

 ただ、スギやヒノキなど、“木”の花粉によって起こる春の花粉症と違うのは、秋花粉症は、「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」など、空き地や河川敷に群生している“草”の花粉が原因となることです。

 これらの植物の花粉の飛散時期は、ブタクサが8〜10月(東北以北では8〜9月、九州では9〜10月)、


ヨモギが8〜10月(東北以北では8〜9月、九州では9〜10月)、


カナムグラが9〜10月と言われています。


生育場所はブタクサが道ばた、荒れ地、畑の周辺など、ヨモギが市街地、堤防、空き地、道ばたなど、カナムグラが道ばた、荒れ地、畑の周辺などです。

 これらの草が生い茂っている場所の近くを通った後で、症状が悪化し、自宅に帰れば軽快するなどの変化が見られれば、秋花粉症の可能性が高いと言えるでしょう。

 もっとも、秋花粉症の原因となる植物は背の低い雑草なので、春のスギやヒノキなど樹木の花粉に比べ、飛散数は少なく、飛ぶ距離や飛ぶ期間も短いのが特徴です。そのため、これらの草が生い茂っているような場所には近づかないようにすれば、対策にそれほど神経質になる必要はないでしょう。

 また発症しても、春に比べれば症状は軽いことが多いようです。治療法は、スギ花粉症と基本的に変わりません。症状を緩和する治療薬としては、内服の抗アレルギー薬や、粘膜の炎症を抑えるステロイドの点鼻薬などがあります。また、ハイキングなどで郊外に出かけるときは、マスクやメガネなどで花粉との接触を防ぐことも効果的です。


風邪の治療をしても一向に良くならない、熱も節々の痛みもないが、鼻水やくしゃみがひどいといった方は、充分に可能性があります。いままで花粉症など無かった方が今年初めて発症するといったことも珍しくはありませんので、心当たりがあるようなら受診していただくとよいでしょう。ラッキー

2 Responses to “鼻風邪と思いきや 「秋花粉症」”

  1. せおいなげ より:

    最近このようなアレルギーの症状や問題がありますが、私たちの子供のころにはどうだったでしょうか?

    鼻水やくしゃみなど特に気にせず遊んでいたような気がしますが・・・・子供だったのでわからなかったのかな?

    私たちが持っている、もともとの抗体が弱ってきたのか、新しい物質が認知されてきたのか・・・・

    わたしもそうですが・・・・・どうなんでしょう・・・・?

  2. yoshioka より:

    せおいなげさん>

     アレルギーとは本来、免疫力の過剰な反応と言えるでしょう! 異物に対し、攻撃した免疫力が、自分の細胞まで攻撃してしまうわけです! この免疫はリンパ球の記憶に刷り込まれます! 異物、いわゆる化学物質の温床である現在の生活環境では、その刷り込みは年月を重ねるごとに強固になるばかりで、治ったと感じている時も、じつは勘違いであることはいつも患者様には説明させてもらっていることです。

    確かにもともと持っている免疫力が弱っているという言い方も正解かもしれませんね~   異物と自分の細胞との区別が出来なくなっているのですから!

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