院長ブログ
牛乳からもメラミン検出 中国当局
(CNN.netより)
中国各地で有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳児6200人以上が腎臓結石などを発症した事件で、国家品質監督検査検疫総局は18日、国内主要メーカー3社の牛乳からもメラミンが検出されたことを明らかにした。
同総局のウェブサイトに掲載されたサンプル検査結果によると、「蒙牛」「伊利」の大手2社の製品のうち約1割に、1キログラム当たり最大8・4ミリグラムのメラミンが混入していた。残る「光明」の製品にも、メラミン汚染が見つかった。
一方、香港当局は17日、独自に実施した中国乳製品の検査に基づき、伊利が製造した牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなど全製品を回収すると発表した。30種類のサンプル調査で、8種類からメラミンが検出されたという。
メラミンとホルムアルデヒドが反応すると、メチロールメラミンが生成され、それは熱硬化性樹脂(メラミン樹脂)の原料となるため、生産されるメラミンのほとんどが合成樹脂用に利用されます。 メラミン樹脂は耐熱、耐水、機械強度などの点で優れており、大量に製造されています。
では、なぜ、粉ミルクに含まれていたのかというと、タンパク含有量(窒素含有量)を多く見せかけるためであることは、ご存じの方も多いでしょう。 去年、アメリカで、メラミンが混入された中国企業製ペットフードで、犬や猫が主に腎不全で死亡する事件が起きたことは記憶に新しいかと思います。メラミンとシアヌル酸が化学反応し生成した結晶(シアヌル酸メラミン:メラミンシアヌレート)が尿細管や尿管を閉塞させることにより腎不全を引き起こしたものと考えられています。
そんな中、中国国家品質監督検査検疫総局は19日、日本の工業用「事故米」の不正転売・譲渡問題で、原料に事故米が使われた「アサヒビール」の焼酎を輸入停止とするほか、有害物質の有無を中心に、日本から輸入される酒類の検査を強化すると発表しましたね。
お互いに信用できない状態が悪化してきておりますが、中国国内の被害はかなり重篤と言えるでしょう。しかし、最近の日本(以前からの膿ではあるが)は、対外的にも恥ずかしいですね!