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院長ブログ

食欲増進ホルモン「グレリン」、心筋梗塞を改善

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(読売新聞より)

 胃から分泌されるグレリンという食欲増進ホルモンが、急性心筋梗塞の症状を改善することを、国立循環器病センター(大阪府吹田市)の研究チームがラットの実験で確認した。

 国内では年間約4~5万人が急性心筋梗塞で死亡しており、治療薬開発への応用が期待される。米国の内分泌学専門誌に掲載する。

 研究チームは、ラット26匹に心筋梗塞を起こさせ、グレリンを注射した群と、しない群とに分けて比較した。その結果、注射したラットは、6時間後に10匹が生存し、不整脈もほぼゼロだったが、注射しないラットは不整脈が頻繁に起き、3匹しか生き残らなかった。

 グレリンには、不整脈を引き起こす心臓の交感神経を鎮静化させる働きがあるらしい。岸本一郎医長は「グレリンはもともと体内にある物質で、心筋梗塞の有効な治療薬になる可能性がある」と話している。

         
 グレリン(ghrelin)は、1999年12月に国立循環器病センターの児島・寒川らによって発見され、その後、国内外の研究者らによって、グレリンが成長ホルモンの分泌促進作用以外にも、①摂食促進作用、②消化管運動促進作用、③胃酸分泌促進作用、など様々な生理作用を有することが明らかになっています。これらの作用を利用して、最近臨床応用に向けての研究が開始されています。 グレリンの成長ホルモンの分泌促進作用を利用して、変形性股関節症に対する周術期に筋力増強を目的とした臨床試験、また、グレリンの摂食促進作用を利用して、機能性胃腸症患者の食欲改善を目的とした臨床試験が実施(2006年11月に終了)、神経性食欲不振症患者やCOPD患者のカヘキシアに対して食欲改善を期待した臨床試験などが実施されています。
グレリンを心不全モデルラットに2週間投与を続けると、体重の増加や心機能の改善が認められ、また、グレリンの健常者への経静脈的投与は、血中GH濃度の上昇と共に血圧の低下(約10 mmHg)を生じ、さらに心拍数を変化させずに心係数、拍出量の増大が認められるという生体内反応から上記のような研究が進んでいます。この心拍数を上昇させずに、心機能を増大させるという効果が非常に重要なのです。
 いろいろな効果を秘めているグレリン、注目しておく必要がありますね~ニコニコ

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