投稿日:2008年7月8日|カテゴリ:院長ブログ
  ( 読売新聞より)

くも膜下出血の患者のうち約5~8%が、最初の受診で風邪や高血圧症などと診断され、出血を見逃される可能性のあることが、日本脳神経外科学会の調査でわかり、7日に記者会見で発表した。

 激しい頭痛があれば、コンピューター断層撮影(CT)検査をするが、軽い頭痛程度の患者まで全員を検査できない、という。こうした見逃しの確率が示されるのは珍しい。

 同学会は昨年1月から今年5月に宮城県内の病院に入院したくも膜下出血の患者198人について、確定診断を受けるまでの経緯を調べた。開業医などの初診では、頭痛や肩こりといった症状を訴えた10人は風邪や高血圧症などとされ、CT検査もなかった。

 また、1996年から05年に山形県内の病院に入院した患者293人中23人も宮城と同様だった。

 見逃された患者計33人は、初診を受けた後も頭痛が続いたため、入院してくも膜下出血とわかったが、うち4人が死亡した。

 学会によれば、北米の研究でも、くも膜下出血の患者のうち5~12%が見逃されていたという。







 これは非常に難しい問題です!
軽度の頭痛、風邪症状で来院された患者に、くも膜下出血の疑いがあるから頭部のCTを撮りましょうといっても、9割の方は憤慨し、検査を断り、2度と来てくれなくなるでしょう! それは胃の調子が悪いからといって、片っ端から胃カメラをさせることと同じです! ですが、そういった疾患や、癌が実際に隠れている場合には、検査を怠ったと言われてしまう。実際にはそこまでの可能性を説明し、検査をするかしないかは患者様の選択ということで、そのことがカルテ記載されていれば問題はないにしても、、、風邪症状に頭痛が伴っているからといって、頭部CTを説明すべきかといえば、いき過ぎといった感が否めません! どれだけ診察に時間を費やし、訴えだけを鵜呑みにせず、身体所見から可能性と診断を可能な限り的確にし、しかし必要な検査はやはり、しなければいけない。 ニーズに合わせつつも、こちらの主張を押し通さねばならない場合もあるのです。

賛否両論あるでしょうが、的確な診断に必要な検査を心がけて、充分に分かり安い説明をする、いわば初心に返る必要がありますことを強く感じました。

2 Responses to “くも膜下出血、5~8%見逃す可能性…風邪や高血圧症と診断”

  1. とみかわ より:

    大変な問題だと思います。待ち時間の時に いつもと ちがいがなかったかなど それについての 問診票などに変えてみるといいと思います。

  2. yoshioka より:

    とみかわさん>

     まったくですね、ごもっともです。

     待ち時間を有効化するためにも取り入れたいと思います。

     ありがとうございました。

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