投稿日:2008年4月24日|カテゴリ:院長ブログ

 抗酸化作用で知られるコエンザイムQ10が皮膚のしわを予防・改善する仕組みを、常盤薬品工業、カネカ、神戸大学の市橋正光名誉教授らの研究チームが突き止めた。日本皮膚科学会で発表した。
 細胞実験レベルだが、細胞間で情報伝達を担う生理活性物質(サイトカイン)量が減り、皮膚の弾性を保つコラーゲンの分解を抑制していることがわかったという。

         [日経産業新聞より]




生命活動の基本となるエネルギー「ATP」(アデノシン三リン酸)を作るために、コエンザイムQ10(CoQ10)は必須です。例えば心臓では、コエンザイムQ10(CoQ10)が不足するとATPが十分に作られないため、心臓の働きが低下し、息切れや動悸などの症状が現れます。
全エネルギーの95%を作り出しているのは、全身の細胞の一つ一つに存在するミトコンドリアという小器官です。ここで栄養素が酸素によって燃焼され、エネルギーが作り出されます。コエンザイムQ10(CoQ10)はこのミトコンドリア内に多量に存在し、エネルギー生産の働き手として活躍しています。
もう一つ重要な働きは、コエンザイムQ10(CoQ10)は、極めて強力な抗酸化物質であることが解っています。
山本順寛助教授(東京大学)の研究によると、酸化ストレスを生む脂質過酸化物に対して、ビタミンCやコエンザイムQ10(CoQ10)がいち早く働き、さらにコエンザイムQ10(CoQ10)が存在する間は、脂質過酸化物の生成はほぼ完全に抑えられることが分かっています。
 体内での生合成能力は20歳前後をピークに急激に低下。40歳前後からコエンザイムQ10(CoQ10)の減少が急速に進展します。
 またコエンザイムQ10(CoQ10)補給によりエネルギー不足から起こる心疾患を初めとした諸症状が改善されることが多くの研究により明らかにされ、1974年には、世界で初めてうっ血性心不全の医療用(医薬品)として発売されました。
 
1950年代初期 英国のモートン博士らによって発見(ユビキノンと呼んでいた)
1957年 米国のクレーン博士らのグループが牛の心筋ミトコンドリア内から橙黄色の結晶を単離しコエンザイムQ10(CoQ10)と名付けた。そしてこの物質がモートン博士らのユビキノンと同一物質であることを明らかにしました。
1958年 米国テキサス大学のフォーカース博士によって科学構造が決定し本格的に研究されるようになる。
1967年 日清製粉(株)がコエンザイムQ10(CoQ10)の世界初の量産化を確立
1974年 世界で初めてい医療品としてコエンザイムQ10(CoQ10)を販売「イノキノン」(うっ血性心不全の薬)
1980年代初期 延べ600万人の患者が使用(国内)
1991年 OTC薬として一般の薬局・薬店でも販売。
2001年4月 厚生労働省がコエンザイムQ10(CoQ10)を食品として位置づける。


 日ごろ心不全の治療に使用している、ユビデカレノン(ノイキノンやデカソフトといった医薬品)が、皮膚のしわ予防、アンチエイジングに効果があるということの証明がされたということですね。ラッキー

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