投稿日:2008年3月24日|カテゴリ:院長ブログ

小児の髄膜炎や中耳炎の原因となるインフルエンザ菌の6割は、抗生物質の効かない耐性菌であることが、北里大北里生命科学研究所の砂川慶介教授(感染症学)らの全国調査でわかった。
髄膜炎に関する調査は、全国約260の国公立病院を対象に2年ごとに実施しており、最新の2006年のデータでは、小児の髄膜炎患者から検出されたインフルエンザ菌のうち60%が耐性菌だった。

また、27病院でつくる小児科領域耐性菌研究会が2004年、中耳炎や肺炎の原因となるインフルエンザ菌を小児患者から採取して調べたところ、やはり耐性菌が60%にのぼった。2000~01年の前回調査に比べて倍増し、子供の中耳炎が治りにくくなっていることを示す形となった。

耐性菌の広がりは、医療現場で風邪などに安易に抗生物質が多用されてきたことなどが背景とみられる。

砂川教授は「抗生物質を適正に使うことや、髄膜炎を予防するワクチンの普及が必要だ」と話している。

インフルエンザ菌は、インフルエンザを起こすウイルスと異なり、細菌の一種。

(読売新聞より)



 ここで大事なことは、インフルエンザウイルスとインフルエンザ菌をごっちゃにしないように! 皆さんがワクチンを打って予防されているのがインフルエンザウイルス。  今回の話題はインフルエンザ菌! 細菌です。
ウイルスには抗生剤は効きません! すなわち、単純な風邪の診断で抗生物質を内服することは間違いであるばかりか、耐性菌を造ってしまうのです!
二次感染が危ぶまれる免疫力の低下した、あるいはその状態が疑われる場合にだけ、風邪薬との併用が許されるのだとご理解ください!

 本日の午前診でも、5歳の患者様でインフルエンザA型が検出されましたが、これはウイルスであり、細菌ではありませんので、抗生剤は処方しておりません! しかし、小児は耳管、咽頭の構造上、中耳炎の合併が多く、抗生剤の処方が多くなってしまうのは仕方ないんですよね。モゴモゴ

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