投稿日:2007年10月6日|カテゴリ:院長ブログ
胃がんを引き起こすとされるヘリコバクター・ピロリ菌の除菌を、胃壁が変化する「萎縮(いしゅく)性胃炎」発症の前にすると胃がんの予防効果が高いことが、和歌山県立医大の一瀬雅夫教授(第2内科)らの大規模な調査でわかりました。
早期の除菌が有効であることを示すデータで、横浜市で開かれている日本癌(がん)学会で3日、発表されました。


萎縮性胃炎は、胃壁が薄くなり、胃酸の分泌が減る状態。ピロリ菌感染者の約3割に見つかり、10年以上を経てがんになることが多い。一瀬教授らは、1994年以降に、和歌山県で胃がん検診を受けた40歳以上の男性で、ピロリ菌に感染した人のうち、4129人を約10年間追跡し、胃がんの発症率などを調べました。


検診時に萎縮性胃炎と診断された人のがん発症率は、約2%で除菌してもしなくても有意差はありませんでしたが、診断されなかった人では、除菌に成功した人の発症率は0・62%と、除菌しなかったか除菌に失敗した人の1・07%に比べ胃がんのリスクが約40%も減少しました。

 H.ピロリ除菌療法は、クラリスロマイシンの耐性菌の出現で、除菌成功率が年々低下していることが問題視されています。東京HP研究会が集めている多施設のデータでは、保険適用になった2001年には79.5%だった成功率が、2003年には70.4%まで低下していました。

 このような1回の除菌に失敗した症例に、メトロニダゾールを使った3剤併用療法を行うと、成功率は約9割に高まります。

ヘリコバクター・ピロリ(H.ピロリ)の2次除菌におけるメトロニダゾールの使用が保険適用されることになりました。厚生労働省が8月23日に承認したもので、これにより同薬を使った3剤併用療法が可能になったのです。

 承認された適応は、胃・十二指腸潰瘍患者で、従来のクラリスロマイシンを使った3剤併用療法(プロトンポンプ阻害薬、アモキシシリン、クラリスロマイシン)でH.ピロリが除菌できなかった場合の2次除菌です。

当クリニックでは患者さまの苦痛がすくない経鼻胃カメラを導入しておりますので、是非ご相談ください。



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