投稿日:2007年5月29日|カテゴリ:院長ブログ
ここ最近、はしかの集団感染の話題の影に、百日ぜきの成人での集団感染があることをご存知でしょうか?
今月25日、香川大学医学部学生・職員計33人が百日ぜきの集団感染をしているとのことで、26日から9日間の休講にする発表がありました。
百日ぜきというと今までは小児の病気としてワクチンの接種もあり、成人ではあまり注目されていませんでしたが、実は百日ぜきワクチンの効果は約10~12年とされており、抗体価が下がってくる思春期や成人での発症が問題になってきているのです。
この百日ぜきの成人での感染が、慢性咳嗽の一つの原因として注目されつつあります。
咳はその持続期間によって、急性、亜急性、慢性と分類され、3週間までが急性、8週間以上が慢性となります。
最近、風邪症状などの感染後に2週間以上続く咳の患者様が非常に増えています。こういう方の約20%に百日ぜき感染が認められているのです。
問題はこのような成人の百日ぜきが幼小児への感染源となり、特にワクチン未接種の乳児へ感染した場合、重篤化する恐れがあることです。これは最近のはしか流行の問題と同じです。

成人での慢性咳嗽の鑑別にはこの百日ぜきを疑い、特に咳をしている家族または同居者がいる若い成人では、可能性が高いので、呼吸器科の医療機関を受診されることをおすすめします。

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