投稿日:2016年10月4日|カテゴリ:院長ブログ

我が国のインフルエンザワクチンは防腐剤であるチメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)を含有するワクチンと含有していないワクチンの2種類があります。

0.5ml製剤は一人用のために防腐剤は必要としませんが、二人用の1ml製剤には防腐剤が必要となります。

しかし、本年4月に発生した熊本地震により、熊本のワクチン製造企業において複数の建物および設備に被害が生じ、一定期間生産を中止したことなどから、

今年度のインフルエンザワクチンの十分な供給が危ぶまれたため、他のメーカーは0.5ml製剤よりロスの少ない1ml製剤を選択し1ml製剤に統一ことで、より多くのワクチンを生産することになりました。

そういうわけで、今年度のインフルエンザワクチンはチメロサール含有のみとなりました。

 チメロサールが有機水銀であるために、妊婦はチメロサールフリーを選択する傾向がありました。

しかし、チメロサールを含んでいる製剤もその濃度は0.004~0.008mg/mlと極少量であり、胎児への影響はないとされ、懸念されていた自閉症との関連は最近否定されております。

したがって、エチル水銀(チメロサール)含有ワクチンを妊婦に投与しても差し支えない状況にあり、かつチメロサールを含有していない製剤を利用できない状況下でありますから、

周囲でインフルエンザの流行があると想定される場合にはエチル水銀(チメロサール)含有ワクチン接種を躊躇するべきではないと考えます。

インフルエンザにかかってしまってから、仕事が休めない状況なんですとおっしゃる方が多くおられますが、それならば、なおの事きちんと予防されるべきではなかったのかと思います。

昨今の異常気象、麻疹の流行など、想定外の事象に振り回されないよう、予防できるものは予防していくのが望ましいのではないでしょうか!

 

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