投稿日:2014年12月12日|カテゴリ:院長ブログ

連日、インフルエンザが検出されるようになってきました。

こうなると、もう流行期といわざるをえません。

例年からすると、やはり早い流行になったのではないかと思います。

ワクチンが効かないのではないかと思っている方もおられますが、製造株と流行株が時として大幅に外れることはあるかと思います。

2012/13シーズンの流行期に、高齢者施設を中心に集団感染が全国各地で報告され、死亡例も出たことがありました。ワクチンを接種したにもかかわらず、高齢者が相次いでインフルエンザを発症したのは製造株から大きく変異した株が流行株となったためです。

また、1回接種では、現行の不活化ワクチンはやはり副作用を抑えたマイルドなワクチンですから、効果も弱いといえます。

小生も、例年3回は接種していますのは、そのためです。

ワクチンに含まれる水銀がどうとか気にしていたら、海のお魚は食べれなくなってしまいますから、気にはしません。

昨年は、オセタミビル(タミフル)耐性ウイルスが一部の地域で流行しましたが、その兆候が増えれば、ますますワクチンに期待をシフトしていかなければなりません。

ワクチンが効果を安定させるには、シーズンのワクチン株として選定したワクチン原株と、その原株を大量生産のために操作したワクチン製造株との抗原性一致率が重要です。

ワクチン原株から大量生産のための増殖能の高いワクチン製造株を作製する過程で抗原性が変化する卵馴化の影響が大きいと、ワクチン原株と製造株の時点ですでに抗原性一致率が下がってしまいます。

近年、H3N2亜型株は卵馴化による抗原性変異を特に起こしやすくなっていることが指摘されていて、2012/13シーズンは、H3N2亜型のワクチン製造株のほぼ100%が抗原性変異を起こしていたそうで、これでは、流行株の予測が正確であっても、効果がなかったのかもしれません。

今シーズン、抗原性の変化が小さいH3N2亜型株を探索した結果、A/ニューヨーク/39/2012(H3N2)へ変更になったことで2014年3月から8月までに流行したウイルス株とワクチン原株の抗原性一致率は100%。

さらにワクチン製造株と流行株の抗原性一致率も82%と高いことから、安定した効果が見込まれます。

 

なので、まだワクチン未接種の方はせめて1回は接種されることをお勧めします。

 

 

 

当院において、今のところ検出されているのはA型ばかりです。

 

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