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院長ブログ

危害報告が激増,小麦成分入り石けんで食物アレルギー

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(メディカル トリビューン記事より)

国民生活センターが再度注意喚起

 http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110714_1.pdf

 国民生活センターは7月14日,小麦加水分解物を含む石けん(商品名:旧茶のしずく石鹸)に関する危害報告件数が最近激増していると発表。あらためて同商品を使用しないよう注意喚起を行った。同石けんについては,メーカーが今年(2011年)5月から使用中止や回収の呼びかけを行っている。石けんの外用を続けることにより,小麦製品を口にした時にアレルギー反応が誘発されることのが一般に知られていないことも被害を拡大させているとみられる。

皮膚のほか,呼吸器や眼の障害も

 厚生労働省は昨年(2010年),同石けんの使用で運動誘発性の小麦アレルギーが発症する可能性があるとして注意を呼びかけていた。

 国民生活センターによると,同センターなどが運営しているデータベース(PIO-NET)に寄せられた同石けんに関連する相談は,メーカーが使用中止や回収などの措置を開始した5月以降急増。2008年からの全相談件数640件のうち,同月以降に寄せられた相談は526件に上るという。

 さらに640件中危害に関する相談は247件(5月以降は216件)で,女性からの相談が大部分を占めている。

 危害の具体的な内容は皮膚障害が165件と最も多く,呼吸器障害も28件に上っていた。障害の部位は顔面が121件のほか,全身51件,眼,気道も22件あった。治療期間は1カ月以上が61件と第1位で1週間未満が52件とそれに続く。

 メーカーは現在,ダイレクトメールやはがきによる回収や使用中止のお知らせなどを累計1,000万枚以上送付。一方,推計販売個数は約4,650万個で,共同購入や贈り物として使用されているものも多いことから,回収の徹底が難しいとみられる。

「石けんの使用で食物アレルギー発症」は予想されていない現象

 実際の相談では「搬送先の医師が症例を知っており原因が早く分かった」というものもあったが,メーカーが注意喚起を行う前に発症したため,医師を受診しても原因が分からないと診断されていた事例もあった。さらには「食事後全身が痒くなり,蕁麻疹が出て病院に搬送。血圧が普段の半分以下に低下した」といった重篤なものも含まれていた。

 国立病院機構相模原病院の福冨友馬氏は,今回の事例について「当該石けんを使用しているうちに加水分解小麦に対しアレルギーを発症し,最終的には口から食べる小麦にまでアレルギー反応を来すことがある」とコメント。こうした現象はこれまで予想されてこなかったという。しかも,これは誰にでも起こりうるほか,現在の報告数からすると発症者は少なくないのではないか,との見方を示している。

 さらに「この食物アレルギー反応は呼吸困難や血圧低下など命にかかわるような重篤な症状を来すことも珍しくない」と同氏。また,同石けんによりアレルギーを発症し,小麦製品が摂取できなくなったことで生活に支障を来す事例も報告されているようだ。

 同センターは事業者に対し,さらなる消費者への注意喚起や消費者窓口の整備などを行うよう通知。さらに「今回の被害は今までにない例と予想される」として,被害者の健康回復などのため,積極的な原因究明に協力するよう要望している。

 未だに情報として、認知されていないこと、毎日使用されてしまうこと、かなりの人気商品であったことが、被害を予想以上に拡大させています。
 アレルギー体質ではない人に、後発的にアレルギーが獲得されてしまい、運動誘発の場合、余り激しい運動をしなければ、気付かれないこともあり、自分は大丈夫だと使用し続けてしまう可能性もあるでしょう。
 この事例は、充分に注意し、また、他のものでも、毎日使用するうちにアレルギーが獲得されてしまう可能性があることを知っておく必要があります。

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