投稿日:2011年7月1日|カテゴリ:院長ブログ
(メディカルトリビューン記事より)

〔米メリーランド州ベセズダ〕カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)精神医学・行動科学部のArthur L. Brody教授らは「車内など閉鎖的な空間での受動喫煙が,非喫煙者の脳において,喫煙した場合と同様の直接的な影響を及ぼすことが明らかになった」とArchives of General Psychiatry(2011; オンライン版)に発表。また,普段から喫煙している者においては,受動喫煙が喫煙渇望を引き起こす誘因となるとしている。

喫煙と同程度の影響

 先行研究から,小児期の受動喫煙により,その児が将来,未成年喫煙者となるリスクが上昇すること,受動喫煙により禁煙が困難になることなどが明らかにされており,受動喫煙が脳に喫煙行動を促すことが示唆されている。

 Brody教授らは今回,陽電子放射断層撮影(PET)を用いて脳内のα4β2ニコチン性アチルコリン受容体(nAChR)の結合度を調べたところ,閉所での1時間の受動喫煙により,直接喫煙するのと同程度のニコチン量が脳に達することを確認した。この影響は普段から喫煙している者,全く喫煙しない者のいずれにおいても認められた。

 米国立薬物乱用研究所(NIDA)のNora D. Volkow所長は,今回の結果を受け「受動喫煙でもニコチンが脳に到達し,実際にニコチン受容体の結合度が変化することが分かった。慢性的または重度の受動喫煙により,脳内のニコチン濃度はさらに高まる。これが最終的にニコチン依存症につながるようだ」と述べている。

 Brody教授は「今回の研究により,公共の場所でも特に閉所,さらに子供の近くでの喫煙を禁じる政策を支持する具体的なエビデンスが得られた」としている。

 米国公衆衛生局長官報告書(2006年版)は,受動喫煙が非喫煙成人の心疾患や肺がんの原因となり,子供に乳幼児突然死症候群(SIDS),呼吸器感染症,喘息などの多くの深刻な健康被害を引き起こすとしている。また,米疾病対策センター(CDC)は,年間約5万人の死亡原因が受動喫煙に起因すると指摘している。










 やはり、受動喫煙といえども侮れない影響力であると、改めて考える必要がありますね。

 お父さん、お母さんが、子どもたちの近くで、喫煙をする、、、絵的にも良くないと思いますが、確実に実害があるのだということです。

芸能界でも、著名な人物が禁煙を支持すると、結構な影響力がありますが、家庭の中ではまずお父さんから、会社ではまず社長さんから、禁煙に踏み切っていただきたいものです。

2 Responses to “受動喫煙でニコチン依存症 渇望感引き起こす誘因に”

  1. 坊っちゃん より:

    先生、おはようございます。

    まったく同感です。
    禁煙についてのお話はかねがね承っておりますので
    今回コメントはこれにて。
    酷暑のこの時季、顔の前で葉(タバコの葉)を燃やして
    暑くないのでしょうか。

  2. yoshioka より:

    坊っちゃんさん>

     あ~、それ、どうなんでしょうね~? 聞いてみたことがなかったですね~

     昨日は、若いかたが、喫煙をしているが、COPD(慢性閉塞性肺疾患)が心配なのでと受診してくださいました。

    この、COPDという言葉を若い喫煙者が知ってくれているということに、少し感動し、嬉しくなってしまいました。

    もっと、啓蒙活動していかなければと奮起した次第です。

    (^-^)

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