(読売新聞より)
インフルエンザワクチンの接種率が高いと実際に小学校の学級閉鎖が減ることが、慶応大学などの調査で分かった。
接種率を上げるため小学校では1960年代から集団接種が行われたが、はっきりとした効果が認められないとして94年に廃止された。84年から24年間にわたって追跡調査したところ、この通説を覆す結果が出た。米感染症学会誌(電子版)に発表する。
調査チームは、ワクチン接種率と学級閉鎖の延べ日数、欠席率などとの関係を、都内の小学校1校で調べた。
接種する義務があった年代(1984~87年)の接種率は96・5%で学級閉鎖日数は1・3日だったのに対し、集団接種がなくなりほとんど接種されていない年代(95~99年)は接種率2・4%で学級閉鎖は20・5日だった。その後、自主的な接種が増えた2004~07年には、接種率78・6%で学級閉鎖は7・0日に減少した。接種率と児童の感染防止の関係は、これまで統計的に明らかになっていなかった。
昨年のオーストラリアは、CSL社製Fluvaxの接種を受けた子ども達に、通常予期される5倍の高率で発熱・けいれん症状が出現し、犠牲者も発生してしまったため、5歳未満の小児には接種が見合されました。原因は、同社製ワクチン接種群でサイトカイン(IFN-α、IL-1β、IL-6、IL-10、IP-10、MIP-1α)高値が確認され、保健当局も、今季は子どもには同社製は使用せず他社製を使用することにしたわけですが、西オーストラリアではワクチン接種率が78%も激減してし、このボイコットの動きは全土に拡大、こうしてめっきり手薄になってしまった今季のオーストラリア免疫事情ですが、インフルエンザ患者数が前年同期比5倍のロケットのような勢い(skyrocketと表現)で激増していて、ホラーなシーズン(horror flu season)という表現で報道されているほどだそうです。
そんな中、来季のインフルエンザワクチンの型が決まったとのこと、、、A型は、新型といわれた、A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09と、A/ビクトリア/210/2009/(H3N2)の2種、そして、B型はB/ブリスベン/60/2008 、また小児の接種量も変わるそうです。
当方は、もちろん、毎年接種し、開業以来、体調不良で休診したことは一度もありません。
ワクチンには、いろんな考え方がありましょうが、当院としては、接種励行でまいりたいと考えます。
投稿日:2011年6月15日|カテゴリ:院長ブログ
先生、おはようございます。
インフル予防接種の話。
坊っちゃんは今冬、罹患せずでした。
前年冬も罹患せずだったような。
先生がご推奨の2回打ちは効くような気がします。
(予防接種については多様な御意見があるでしょうが)
昨年末に接種をして頂き半年経過しますので
遅ればせながら御報告と御礼を申し上げます。
坊っちゃんさん>
良かったです。
確かに、免疫、抗体が付きにくい方、あるいは、
副反応が出てしまう方も居られるでしょうが、それで全否定
されるものでもありません。
大きな目で見極めていかなければ、、、来季もよくご検討くださいませ。
はじめまして。子供のころインフルエンザは集団接種でした。効果が無かったとかで中止になったのは高校卒業直後・・・毎年痛かったのに~と思ってたけど、ちゃんと効果あったんですね!
ウチは毎年接種派。最近は職場の集団予防接種も普通で、毎年する家庭も半数以上?そろそろ子どもは学校でやってくれないかな~と思ってました。
多様な考えがあるので80年代のイヤな人も絶対強制みたいのは良くないけど、保健室を活用して希望者のみ集団接種にすればいいのに・・と思います。
最近は中高生での流行が多く簡単に学級閉鎖。高校生までは集団接種にして欲しいです!
それと毎年受けてる人は高学年ぐらいからは同伴なしでも注射できるようにして欲しいですね。小学校低学年までは個別でも仕方ないかな。。
育子さん>
おはようございます。
保健室の前で、ワイワイガヤガヤいいながら、自分の番がくるまで「痛かったか?情報」を必死で集めていたことが懐かしいですね~
集団接種は利便さと煩雑さがあり、やはり任意でやっていかなければならないのでしょうが、
学級閉鎖が意味があるかというと、家にこもっているわけでもないので、やたらと新しいウイルスをもらいに拡散し、登校時にそれを持ち寄るようなことも無きにしも非ず、、、です。
自分だけのことではないという意識を持っていきたいものです。