投稿日:2011年5月7日|カテゴリ:院長ブログ
(読売新聞より)

 兵庫県加古川健康福祉事務所は5日、同県加古川市平岡町新在家の飲食店「但馬地鶏と塩もつ鍋 がらるっど」で4月26日夜に鶏の刺し身などを食べた同市や同県高砂市の20~59歳の男性6人が下痢や腹痛などの症状を訴え、うち4人から食中毒菌「カンピロバクター」が検出されたと発表した。


 6人は軽症で快方に向かっている。同事務所は、同店を5日から3日間の営業停止処分とした。










 カンピロバクター食中毒は、代表的な細菌性食中毒で、原因となる病原体はカンピロバクター・ジェジュニ(まれにカンピロバクター・コリ)です。
 主な原因食品は、生あるいは加熱があまりなされていない鶏肉(鶏刺し、タタキなど)、あるいは鶏肉から調理過程で二次汚染された食品などです。井戸水、湧水、簡易水道水など消毒不十分な飲用水による感染事例もあります。

 潜伏時間は1~7日で、他の食中毒菌と比較して長いのが特徴です。主な症状は、下痢(水様便で血便や粘液便を伴う)、腹痛、発熱です。このほか、頭痛、悪寒、倦怠感、筋肉痛などが現れることもあり、初期症状は風邪と間違われることもあります。2~5日程度で回復しますが、時に長引いたり再燃することがあります。

 確定診断は、便の細菌検査によるカンピロバクターの検出で、抗菌薬投与前に便の検査を行うことが重要です。

 自然軽快することが多く、輸液や食事療法で大部分は治りますが、場合によっては適切な化学療法が必要です。第一選択薬は、エリスロマイシンなどのマクロライド系薬剤や、ホスホマイシンです。

 カンピロバクターは食材のなかでは鶏肉から最も高率に検出されるので、生あるいは加熱不十分の鶏肉を食べることは控えるべきです。熱や乾燥に弱いので、調理器具は使用後によく洗浄し、熱湯消毒して乾燥させることが重要です。
 また、食肉からサラダなどへの二次汚染を防ぐために、生肉を扱う調理器具と調理後の料理を扱う器具は区別すること、生肉を扱ったあとは十分に手指を洗浄することも重要です。
 

 これらのことは、最近注目を浴びているO‐111、157などの大腸菌に対しても、同様です。

 今後、気温の上昇とともに、細菌にとって、好環境となりますから、特に注意が必要です。 バーベキューなど、屋外での調理などは、洗浄も不完全で、過熱も不充分になりがち、、、残りのGWを楽しむ予定の方は、充分に気をつけてくださいませ。ニコニコ



コメントする