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院長ブログ

<天然ウナギ>「その卵だけ虹色に光っていた」 謎追い続け

院長ブログ

(毎日新聞より)


世界で初めて天然ウナギの卵の採集に成功し、会見で説明する東京大大気海洋研究所の塚本勝巳教授=東京都文京区の東京大で
 

「怪しい卵があるので来てください」。09年5月22日午前6時半、学術研究船「白鳳丸」で個室にいた塚本勝巳・東京大教授(62)は、緊張した思いで実験室に向かった。午前5時に引き揚げた採集物から、初めてウナギの卵らしきものが見付かった。円窓から差し込んだ光を受けて、「その卵だけが虹色に光っていた」。30年以上探し求めていた天然ウナギの卵だった。

 東京大農学部水産学科を卒業後、同大海洋研究所(当時)に入った。海の生物の回遊行動に興味があり、ウミガメなどを研究した。中でも、日本人に身近なのに天然の卵も産卵中の親も見つからず、「謎が深くて手ごわい」ウナギに魅せられた。

 日本で本格的なウナギ産卵場調査が始まった73年から、ほぼすべての研究航海に参加してきた。当初は謎が多いだけに「当てずっぽう」の要素が強かった航海に、海域を区切って調査し、海流などを分析して産卵の場所と時期の仮説を立てる実験的な手法を取り入れた。より小さい赤ちゃんウナギ(仔魚=しぎょ)を追い求め、91年にマリアナ諸島西方沖で、10ミリ前後の仔魚の採集に成功した。

 しかし、その後14年間、成果のない苦しい時期が続いた。1回の航海は、燃料代だけで数千万円を要する。「科学ではなく、ばくち打ち」との批判もささやかれた。右腕だった青山潤・東京大特任准教授(43)が研究中止を進言した時、塚本さんは「批判があるのは当然。でも続けようよ」。その裏には「産卵場を知りたい」という科学者としての好奇心と、「先輩の研究を引き継ぎ、一度旗振り役になったからには、最後までやり遂げるのが責任」という強い思いがあった。

 卵の採集は「すごろくで言えば上がり」(塚本さん)。だが、研究は終わりではない。オスとメスがどのように出合うのか。なぜ新月間近に産卵するのか--。新たな疑問が山積している。「次は産卵シーンを撮影したい」。塚本さんは仲間とともに5月、再び研究航海に乗り出す。

(読売新聞より)
  
 採取場所はマリアナ諸島のグアム島から西へ約370キロ・メートルで、海底山脈「西マリアナ海嶺」の南端付近。水深約160メートル前後から31個の卵がとれ、DNAの解析でニホンウナギと判明した。直径は約1・6ミリ・メートルで、受精から約30時間とみられる。

 ニホンウナギの産卵場所は、産卵直後の親ウナギの捕獲などからマリアナ諸島沖と推定されていたが、それが今回、正確に特定できた。卵は2日程度で孵化してしまうため、採取が難しかった。

 30年以上夢を追い続ける、、、夢で終わらず、結果が出せたことは、素晴らしいことです。 何より、その情熱、執着は想像を超えているもので、そのために払った犠牲は想像を絶するものでしょう。 
 想像力、燃える情熱、冒険心、勇猛心、、、今日の自分にそういうモノがあるか、、、いつも自分に問いかけます。
 今日は、自分の心が折れないよう、、、

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