投稿日:2010年12月30日|カテゴリ:院長ブログ
 (読売新聞より)

 高濃度のインフルエンザワクチンを鼻の内側の粘膜に噴霧すると、従来の注射型ワクチンでは難しかった感染防止効果が出ることを、国立感染症研究所の長谷川秀樹室長らが臨床研究で確かめた。



 粘膜特有の免疫反応が誘導できたためと見られる。遺伝子が毎年変化するインフルエンザウイルスにも対応し、新たなワクチン開発につながる成果だ。



 研究チームは20~60歳代の健康な男性5人の鼻に、季節性のA香港型インフルエンザに対するワクチンを、通常の3倍の濃度で吹き付けた。3週間の間隔をあけて2回接種すると、全員で鼻汁に含まれる、粘膜特有の免疫物質(抗体)が感染予防に十分とされる量まで増えた。



 この抗体は、10年前のA香港型など過去のウイルスに対しても、感染予防効果が確認できた。接種による副作用も見られなかった。








 アメリカでは、既に、点鼻型インフルエンザ生ワクチン「フルーミスト」が、認可され、効果を挙げているということですが、それでも副作用の観点から、5歳から49歳までという縛りがあったような、、、




日本でも、「第3世代ワクチン」の開発等を推進するための基礎研究実施事業である『「第3世代ワクチン」開発等推進事業』では、鼻にスプレーしたり(点鼻ワクチン)、肌にシートを貼り付けたりする新しいタイプのインフルエンザワクチン(「第3世代ワクチン」。注射に比べて痛みがなく、簡便で効果も高い)の実用化を支援するもので、今年度の第2次補正予算案などで50億円を計上しており、「経鼻投与ワクチン」を開発する阪大微生物病研究会と「皮内投与ワクチン」を開発するテルモに臨床試験の費用などを補助して、3年後の実用化を目指しています。

また、従来の鶏卵培養法の生産能力強化だけではなく、細胞培養法の開発も進んでいくようです。

今回のニュースでは、従来のワクチンを高濃度にしたものでの点鼻での効果判定を見たもののようですが、、、

近い将来、やってくるかもしれないH5N1型高病原性鳥インフルエンザによるパンデミックに備え、多面的に研究が進んでいくことを望んで止みません。ニコニコ

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