投稿日:2010年5月25日|カテゴリ:院長ブログ
 米食品医薬品局(FDA)は、6週齢~5歳児用の13価結合型肺炎球菌ワクチン(Prevnar13)を承認しました。
 
これは、現在、日本で承認されている、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)と中耳炎の予防を目的とした7価肺炎球菌ワクチンプレべナ-に含まれる7種類の血清型に加え、6種類の予防効果を備えます。

肺炎球菌は、血液や中耳に感染し、脳脊髄感染症や肺炎の原因になります。

プレべナ-の発売により、2007年には、アメリカの5歳未満のIPD発現率が99%低下しました。それ以降に認められた乳幼児IPDの62%は、追加された6種類の血清型であったため、これらをカバーすべく、Prevnar13 が開発されました。

プレベナー接種率を上げると、相対的な肺炎球菌感染症の感染機会が減少し、結果、高齢者の細菌性肺炎など(主な原因が肺炎球菌)が減るといったことも期待できます。

日本では現行のプレべナ-でも、ヒブワクチンと同時接種することで、効果を上げていますので、是非とも定期接種化が望まれますが、今のところ、ヒブ同様、任意接種です。

当院でも、ヒブは月に3例まで(8000円)、プレべナ-も予約で接種可能です(9000円)。

希望される方は、お問い合わせ下さいませ。ニコニコ

2 Responses to “13価肺炎球菌ワクチン アメリカで承認”

  1. 坊っちゃん より:

    先生、おはようございます。

    予防接種にもインフ以外に色々ある事を知りました。
    本日のご説明で、
    「従来型の7価に6種類をプラスして新型13型」
    は理解できましたが、
    ヒブワクチンとは何ですか?
    また、肺炎と中耳炎と脳脊髄感染症と身体の部位的に
    まったく関係ないように思いますが、
    どうしてこれらを同時にカバーできるのでしょうか。

  2. yoshioka より:

    坊っちゃんさん>

     ヒブワクチンについては、過去ログにも何度か書いております。 3月18日や、4月13日には公費助成の件で書いたと思います。 参照下さいませ。

    ヒブワクチンは、ヘモフィルスーインフルエンザ菌b型(Hib-ヒブ)による細菌性髄膜炎の予防ワクチン(Hib=ヒブ=ワクチン)のことで、任意接種ながらも、接種できるようになっています。ヘモフィルスーインフルエンザ菌b型は乳幼児がかかると死に至ることもある重篤な感染症で、てんかんや聴覚障害、言語障害、発育障害などの後遺症が残ることも多い感染症です。初期症状が風邪などと似ているため医師でも診断がつきにくいことから、ワクチンが最も有効とされています。国外では、1998年にWHO(世界保健機関)が乳幼児へのHibワクチン接種を推奨したことから、100カ国以上の国で承認され、定期接種に指定している国が多数あります。日本では、日本小児科学会や日本小児保健協会、患者団体が厚生労働省に承認を求める活動を行い、ようやく、2007年に承認され、現在、各自治体で一部公費助成もされるようになりました。

コメントする