投稿日:2009年11月18日|カテゴリ:院長ブログ
インフルエンザの診断は、各医師の先生方によって、かなりばらつきがあります。高熱が出ないと、検査もしない(キットが足らない場合を除く)、薬も出さないという先生もおられます。

しかし、実際は微熱症状でも検査が陽性になる場合も、高率に存在し、その人本人は軽症でも、治療もされずに居れば、立派な感染源となりうるのです。

家族にインフルエンザ感染者がいて、一緒に生活している場合、新型のように誰も免疫を持たないであろうウイルスなのですから、他の家族が、少々の症状でも出ていれば、それは発症の可能性が濃厚で、感染源になりうるということです。

 ですから、高熱であろうが微熱であろうが、家族の中にインフル確定者が居る場合、あるいは学級閉鎖、学校閉鎖になったクラスのモノ、などは、簡易検査で陰性であろうがインフルエンザと診断することは充分にあり得ます。

 この判断が遅れた場合に、大変な事態が起こってしまったのでは、取り返しもつかないこともあるということを理解していただきたいと考えます。

 また、タミフル、リレンザの投与に関係なく、インフルエンザの場合、異常行動はよく見られます。それはやはり高熱の場合であり、カロナールなどの解熱剤を使用しても39度以上の発熱がさがらなければ、他の解熱剤を併用してでも下げてあげなければ、脳症を併発しやすくなってしまいます。40度を超えて長時間たてば、脳が煮えてしまいます。 身体も消耗してしまいますから、高熱の場合は、37~38度くらいまでに下げてやった方がいいと考えます。

 日本小児学会でも、脳症などの危険性が高い1~5歳は軽症でもタミフルを処方し、6歳以上については重いぜんそくなど持病を抱える場合には、症状にかかわらず投与対象とすることとしています。

 一昔前であれば、インフルエンザなどは軽症なら薬も必要ないとされ、検査などもされませんでしたが、、、ここ最近の状態で、それを貫き通せるほどの度胸はなかなか持てません。 皆様もご自分の家族に起こったことであれば、尚のことであろうかと思います。

 当方の診断についての問い合わせが多数ありましたので、長々と述べさせていただきました。ノーノー

6 Responses to “インフルエンザの診断について”

  1. せおいなげ より:

    新型、季節性を問わず、インフルエンザに対する処置についてさまざまな問題が生じています。

    対処薬・ワクチンも不足している中で、医者が苦悩するのは仕方ありません。

    効果的な対処といわれている処置ができないのですから。

    その責任の重圧は相当なものだと思います。

    判断ミスで、重症化、あるいは最悪の場合も考えられます。

    われわれ患者側も、なぜそうなるのか?どうしてそうするのか?を質問し理解する必要を感じています。

    これは、医者を信頼するのかどうかという問題ではありません。

    信頼は、納得できるまで話し合った後に考えればよいのです。

    病院をはしごしたあげく、どうしてよいかわからないという話をよく聞きます。

    しかし、なぜそうするのか?ということを医者に質問し、わかるまで話し合いをすると、ある程度の判断(決断)はできるのではないかと思います。

    季節性のインフルエンザワクチンの接種回数にしても、医者のよりばらばらです。

    しかし、なぜワクチンを接種するのかということを、根本的に考えると判断(決断)しやすいと思います。

    受診する側も、学習が必要です。

    先生、がんばってくださいね。

  2. yoshioka より:

    せおいなげさん>

     ありがとうございます。

     このような主義主張を、限られた診察時間内で皆さんに説明できるわけもなく、多少の誤解が生じることは多々あります。

    まして、近隣にはたくさんのクリニックがありますから、患者さまも今までいろんなことを言われ、いろんな治療を受けてきておられます。

     全ての方が、納得していただけるはずもないので、皆さんが元気になるのであれば、どんな形でも良いとは思いますが、、、

     このような場で、気持ちを発散させていただいた次第です。m(_ _)m

  3. 坊っちゃん より:

    先生、こんばんは。

    今日の内容、尤もな御意見と存じます。

  4. yoshioka より:

    坊っちゃんさん>

     ご理解いただき、感謝します。

    皆様の幸せを思う気持ちは、変わりません。

  5. 薫風 より:

    おはようございます。

    インフルエンザの診断、お医者様によってそれぞれ違うというのは、よくわかります。

    ですが、それによって混乱さるる方もいらっしゃるのでしょうね。

    治療にあたる立場の先生方の大変さは想像に難くありません。

    先生がよく考えて早目に良い診断をして下さっている事に感謝しております。

    問い合わせの対応などで、お辛い事もお有りかとは思いますが、先生の診断で多くの感染が防がれていると思います。

    頑張って下さい。

  6. yoshioka より:

    薫風さん>

     ありがとうございます。

    何か、元気が出てきましたよ~

    もともと強烈なプラス思考なので、気持ちが滅入っていても、すぐに復活するタイプですし、、、

    さらにニンニク注射で、パワーアップして、乗り切ってまいります。(~_~)

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