投稿日:2009年3月7日|カテゴリ:院長ブログ
(毎日新聞より)

 さまざまな種類の細胞に分化できるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から止血作用がある血小板の作成に、東京大の中内啓光(ひろみつ)教授(幹細胞生物学)らが世界で初めて成功した。血小板は手術の止血のほか、血が止まりにくい出血性の病気の治療に不可欠だが、長期保存できない弱点があった。実用化すれば献血に頼らず、血小板を安定供給する道が開ける。6日、東京で開催中の日本再生医療学会で発表した。

 中内教授らは、山中伸弥・京都大教授が開発した方法で作ったヒトiPS細胞と、骨髄中の細胞を培養。複数のたんぱく質を加え、血小板のもとになる細胞「巨核球」に分化させた。巨核球から、形状や機能が通常と同じ血小板ができるのを確認した。

 iPS細胞は皮膚など体細胞に特定の遺伝子を入れて作るのが一般的だが、遺伝子の副作用でがん化の危険がある。だが、血小板は遺伝子が存在する核がなくその影響を受けない。また、血小板異常の患者のiPS細胞を作り、遺伝子治療をしてから血小板を作り、移植するという治療法も現実的になる。

 血小板は冷蔵保存できず、通常4日ほどで廃棄される。最近は献血者が減り、慢性的な供給不足が続く。中内教授は「5年後をめどに、出血性疾患の患者を治療する臨床研究を始めたい。赤血球など他の血液成分を作成できる可能性もあり、将来は献血不要の社会を実現したい」と話す。







 これは、身近で分かりやすい話題でしたね。

iPS細胞の分野は今、目まぐるしく進歩しておりますが、まだまだ臨床応用に時間がかかるようです。
 献血供給不足の現実につけ、血小板だけでなく、他の血球成分も期待できるでしょうし、何より、今の献血よりも安全であるといえるでしょう。  安定供給ができ、しかも安全な輸血用血液があれば、救われる命もまた多くなることでしょう。ニコニコ

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