投稿日:2009年2月2日|カテゴリ:院長ブログ
(CNNより)

 乳幼児の重い髄膜炎などの原因となるヘモフィルス・インフルエンザb型菌(Hib=ヒブ)。90年代のワクチン導入以降、ヒブ感染症の発生率が非常に低くなっている米国で、ミネソタ州に5件の発生が確認され、このうち乳児1人が死亡したことが分かった。当局はワクチン接種の徹底を呼び掛けている。日本では昨年末にワクチンが発売されたばかり。



ヒブは乳幼児にみられる髄膜炎や肺炎、呼吸困難を起こす喉頭蓋炎などの原因となる細菌で、インフルエンザウイルスとは別の病原体。米疾病対策センター(CDC)によると、ヒブ感染症の致死率は5%と高く、回復しても難聴などの重大な後遺症が残る恐れがある。


CDCによると、米国ではワクチンが普及する前、年間2万人の発症が報告されていた。ヒブによる髄膜炎の発症率は87年の時点で5歳以下の子ども10万人当たり4.1人だったが、ワクチン普及後の07年には同0.11人まで下がっていた。ミネソタ州での続発は異例とされ、CDCでは「ほかの地域でも同様の傾向が現れる可能性がある」と懸念を示している。


ヒブ・ワクチンは生後2カ月から約1カ月おきに3回、さらに約1年後に追加で1回接種される。同州の患者5人のうち、死亡した生後7カ月の乳児を含め、3人の子どもは家庭の判断でワクチン接種を受けていなかった。残る2人のうち1人は接種完了前の乳児、もう1人には免疫不全疾患があったという。


ワクチンは現在、世界110カ国で導入されている。日本では昨年末から任意で接種が受けられるようになった。









 ヒブワクチンの使用が認められていなかった日本では、年間600人ものこどもさんがヒブによる髄膜炎にかかっていたと推定されています。その約半数は生後6ヶ月から1歳までのお子さんで、かかると5%のお子さんが亡くなり、20%前後のお子さんに後遺症が残ります。
 年齢とともにヒブに対する免疫がつくようになり、通常5歳以上の幼児はヒブによる病気にはかかりません。

 この菌が発見されたときには、冬に流行るインフルエンザの原因と誤って考えられたのでインフルエンザ菌という名前がついてしまいました。後になってインフルエンザの原因はこの菌ではなくウイルスだということがわかりましたが、現在まで名称は訂正にならず、ややこしさの原因になっています。ちなみに、ウイルスのインフルエンザのB型は、"B"と大文字で記載しますが、インフルエンザ菌のb型は "b"と小文字で記載します。したがってヒブも"HIB"ではなく、"Hib"と書きます。ただし、予防注射の商品名は"ActHIB"です。

 ヒブワクチンは、生後2ヶ月もしくは3ヶ月以上 5歳以下の乳幼児全員に できるだけ早くに受けていただきたいと思います。かかりつけの小児科さんにご相談されることをお勧めいたします。ニコニコ

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