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院長ブログ

怖いCOPD 「肺年齢」知り早期発見

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(産経ニュースより)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)
 ■年間死者1万5000人、原因の大半は喫煙

 階段を上ると息が切れる、風邪でもないのにせき、たんが続く-。こんな症状がある中年以上の人は要注意。慢性閉塞性肺疾患(COPD)が始まっている可能性が高い。原因の大半は喫煙で、酸欠などで全身状態が悪化して死に至る恐ろしい病気だ。早期発見、治療には、肺の状態を数値で見る「肺年齢」の普及が大切と、専門医らは訴える。

 ◆患者500万人以上

 COPDは、炎症が長期にわたる慢性気管支炎や、酸素を取り込む肺胞が壊れる肺気腫などの総称で、せき、たんや息切れが特徴。重症化すると、呼吸困難で全身状態が悪化する。

 厚生労働省統計では年間死亡数が平成19年に1万4907人と、死因別で10番目の多さ。「治療中の患者は17年の厚労省調査で22万3000人だが、疫学推計では受診さえしていない患者が500万人以上に上る」。順天堂大医学部客員教授で、COPD対策に取り組むGOLD日本委員会委員長の福地義之助さん(68)はこう指摘する。

 「別名たばこ病といわれ、原因の90%以上は長期の喫煙。戦後のたばこ消費量の急増と20~25年の間隔を置いて、患者の死亡率が同じように急増している」

 ◆治療の第一歩は禁煙

 たばこ販売量は昭和24年の527億本余から平成8年に3483億本と7倍近くに。1人当たり消費量は1000本から、昭和52年に最多の3497本と3倍以上に。これに並行して、慢性気管支炎と肺気腫の10万人当たり死亡率は、昭和41年の2・6人から平成15年に8・9人と3倍以上になり、以降も高止まりが続く。

 たばこ消費量は19年に2341本に減ったが、喫煙率が半減しているので、実際の喫煙者の1人当たり消費量は2倍以上になる計算だ。さらに、近年は若い女性の喫煙率増加が続く。

 「喫煙の期間が長く、本数が多いほど発症、進行の危険が増すので、今後も死亡率は増加するだろう。COPDの肺を完全な健康状態に戻すことは不可能だが、治療の第一歩は禁煙」と福地さんは断言する。

 だが、たばこの害を実感して禁煙する喫煙者は少ない。そこで、「害を目に見える形で示す『肺年齢』の普及が重要だ」と話すのは同委員で久留米大医学部教授の相沢久道さん(58)。

◆息の量から算出

 心臓や血管は心電図や血圧計、肝臓や中性脂肪などは血液検査で目に見える数値が出るので、結果が悪ければ治療や生活改善に励む人が多い。「肺機能もスパイロ(呼吸)メーターで測ることができる」と相沢さん。「喫煙による炎症で気管支が腫(は)れていると、気流に障害が出る。スパイロメーターで1秒間に吐き出せる息の量(1秒量)を測ることにより、肺年齢を算出できる」のだ。

 1秒量は加齢で自然低下するが、喫煙すれば極端に低下する。「1秒量に肺活量などを加味して、COPDの疑いの有無や治療の必要性を判定できる。判定機能を備えたスパイロメーターもある」という。

 例えば45歳の身長170センチの男性=表下。「長期喫煙者の肺年齢は非喫煙の健常者より20歳以上高い66~67歳。禁煙も治療もしなければ50代前半で軽度の閉塞障害、60代半ばで息切れ激化、70歳前後で肺がダメになる。慢性の酸欠で全身の状態が悪化し、70歳前に亡くなる可能性もある」

 相沢さんは「検査数値で肺の実態を知れば、たばこの害を実感して禁煙者が増え、COPD予防につながる。医療機関だけでなく家庭向けにもスパイロメーターの普及を進めたい」と話す。

                   ◇

 ■喫煙者ほど高い肺年齢

 GOLD日本委員会が行った街頭スパイロ検査で、2950人の肺年齢を分析すると、非喫煙者は実年齢平均49・8歳に対し、肺年齢は53・4歳だったが、喫煙者は肺機能障害がない人でも48・2歳に対し56・2歳と差が拡大した。肺機能(気流)障害が軽度な人は64・5歳に対し81・1歳、中等度で64・4歳に対し106・2歳、重度の人は67・1歳に対し何と131・6歳だった。

 喫煙が主に原因となるこのCOPDは、比較的筋力のある若い時期には自覚症状が乏しく、筋力が衰えることで、急激に自覚してくるようになります。 しかし、自覚症状が出だしたときにはかなり進行した状態であるため、回復が思うように望めず、在宅酸素導入に至ることもしばしばです。

ですから、早期発見、予防が重要となるわけです。

肺の組織は一旦壊されたものは再生されません。その点は腎臓と同じで、生命維持が不可能なまで障害されてしまえば移植するしか方法がないわけです。

そこまで追い込んでから後悔しても後の祭り、、、早く禁煙に成功したもの勝ちということです。

喫煙者の皆様、早く目を覚ましてくださいませ!モゴモゴ

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