投稿日:2008年10月31日|カテゴリ:院長ブログ
 [HealthDayNewsより]

 普通の風邪の根本的治療につながる新知見が、カナダおよび米国の研究チームにより報告された。普通の風邪は、どこにでも存在するヒトライノウイルス(HRV)が原因だといわれてきたが、実はこのウイルスが鼻水、くしゃみ、咳などの不快な症状を引き起こしているわけではなく、ウイルスによってヒトの体内の遺伝子活性が変化し、それによって症状が引き起こされるのだという。この知見は、米医学誌「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine(呼吸器・クリティカルケア医学)」11月号に掲載された。
一般的な風邪の30~50%はHRVが原因であるとされ、喘息などの症状を増悪させることもある。「誰もが風邪には特に害はないと考えており、実際そうなのだが、喘息、気管支炎、肺気腫などの下気道疾患がある人の場合には、風邪のウイルスが急性発作の引き金となり、生命にかかわることもある」と、研究チームの1人、カナダ、カルガリー大学のDavid Proud氏は述べている。

今回の研究では、35人のボランティアにHRVまたは偽ウイルスのいずれかを注入し、感染前および感染後に鼻上皮から擦過検体を採取した。DNAのマイクロアレイ分析の結果、感染後8時間では遺伝子変化は認められなかったが、2日後には約6,500の遺伝子に変化がみられ、活性が亢進するものもあれば鈍くなるものもあった。ウイルスの存在による影響が特に大きかったのは、気道炎症の一因となる抗ウイルス蛋白および炎症性化学物質を作る遺伝子であったという。また、最も活性の高かった抗ウイルス蛋白viperinの値は細胞内で2倍以上となり、HRVの複製がviperinによって妨げられることも示された。

「これは、人体がウイルスから身を守るメカニズムとしてこれまで知られていなかった部分である」とProud氏は述べ、この知見が2通りの風邪の治療法につながるとしている。その1つは、症状を引き起こす炎症性遺伝子を特定し、その活性を阻害する方法、もう1つはウイルスとの戦いを助ける鍵となる分子を特定し、その分子の能力を上げたり、外部から補ったりする方法だという。なお、この研究には、米バージニア大学およびP&G社の研究チームが参加している。

医学誌「Journal of Infectious Diseases(感染症)」11月15日号に掲載された別の研究では、小児の肺感染症による入院の主な原因となる呼吸器合胞体ウイルス(RSV)が、症状が治まった後も体内に残り続けることが判明した。このことが喘息などの慢性気道疾患の原因となるとも考えられ、新しい治療標的となる可能性もあると米テキサス大学サウスウェスタン・メディカルセンター(ダラス)の研究グループは述べている。






 現状の風邪薬は対症療法であり、根本のウイルスに直接作用する薬は存在しませんし、細菌感染でない以上、抗生物質が効かないことは未だに多くの方が、知りません! 風邪の初期に抗生物質と解熱剤を使用することは、最も理にかなわない治療であることを知っておかなければなりません。

 しかし、今回の研究で、あるいは近い将来、本当の意味での風邪薬が開発されるかもしれません!  

 風邪の患者さまも増えてきましたが、同時にインフルエンザの患者さまも出てきておりますので、ワクチンをお急ぎください!ノーノー

5 Responses to “風邪ウイルスの作用が明らかに”

  1. せおいなげ より:

    細菌とウイルスの違いは先生がいつもおっしゃっていることですね。

    うちの子どもたちも、発熱時、幸いにして食欲もあり元気なので、微熱の時は免疫力をたかめるため様子をみております。

    うちの娘は、うまれてすぐRSウイルスで入院しましたので、まだ体内に残っているということですね。

    わたしもこれから要注目です。

  2. yoshioka より:

    せおいなげさん>

     RSウイルスが、ヘルペスウイルスのように定着することにより、慢性疾患に関与している可能性、、、医学はまだまだ新しい発見があるようです! 

    先日話題にした、H.pylori菌も、全身的な免疫異常に関連しており、慢性的な蕁麻疹や、難治性の大腸ポリポーシスで、H.Pylori菌除菌療法によって警戒したという報告もあります。

     せおいなげさんも、今年の冬を乗り越えられれば、コントロールの有用性、重要性が再認識されることでしょうね~

    筋痛もしかり! やはりコントロールが重要なのでしょう。

  3. せおいなげ より:

    私にとって重要な季節がやってまいりました。

    この11月・12月、来年の3月にひどい体調不良がなければ先生の一本勝ちでございます。

    引き続きよろしくお願いいたします。

    先日紹介しさせていただいた方に会う機会がありました。

    痺れの症状は、TP注治療で改善されているようです。

    そして、お世話になっている整骨の先生に、治療の状況や状態の報告をしたほうがよいとすすめました。

    この治療に対して相談した際、一度やってみたらとアドバイスをもらったことの対する礼儀かなとおもいました。

    ところで、当方のブログがメンテ中で悶々とした日々を送っています。

    私にもいつ復旧するかわかりません(困)。

  4. yoshioka より:

    せおいなげさん>

     1本勝ちか、効果以上であってほしいですね~

    そういえば、ご紹介いただいた方は、TPB直後からの反応がいいので、早くよくなりそうですね~

    せおいなげさんの方が複雑なのでしょう。 整骨院の先生にも、筋肉という意識を持っていただくきっかけになればいいですね~

     そうそう、ずっと、メンテ中みたいですね~、、、もう4日以上になるのではありませんか? ネタが溜まって、一気に出してくるんでしょうね~(笑)

  5. せおいなげ より:

    大放出を予定しています!(笑)

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